無線受話器そのもののはいつもの三菱の白電話ですが、操作盤はまさにNECのようにも見えます。新京成側の要望でこうなったのではないかと思いますが真相は...。話中ランプと異常ランプは受話器に取り付けられています。
CHは1・2の二つで、京成・新京成共にこちらの機器を使うようです。
見づらいですが、製造は三菱電機になっています。
長いダイバーシティアンテナもあります。なお、メインのアンテナは事前に新しいものに交換されています。
80000形は屋根上に逆L型アンテナが2本付いており、運転室への取り付けはありません。
情報表示器も京成等で使われているものと同じです。
こちらは80000形。早速「乗務員支援情報一覧」画面になっていましたが、何もなし。
(一社)日本鉄道車両機械技術協会の協会誌「R&m」2022年8月号に「新京成電鉄 SR列車無線装置更新工事」の記事がありました。今回の地上設備の選定では、京成との共通仕様を考慮した一方、車両側では既にSR無線・IR無線装置がそれぞれ取り付けられているものにさらにデジタル用の3台目を運転台に取り付けることがスペース上困難であったため、切換日の前夜に地上・車上共に一斉に切換を行ったそうです。
そのため、車両のデジタル化準備は2018年より2022年まで4年間にわたって1次工事・2次工事が行われたほか、5月20日金曜日より、切換日の22日まで運用がない車両は順次デジタル機への交換作業が行われたようです。
列車本数が少ないとは言え、かなり力業でデジタル移行したように感じました。