西武鉄道と日本信号は2023年1月18日に、多摩川線で無線式列車制御(CBTC)システムの実証試験と実施すると発表しました。このうち西武鉄道のプレスでは、既存設備を活用して効率的に無線式列車制御システムを実現する「西武式CBTCシステム」の実証を進め、2024年度初頭に走行試験を、その試験の検証結果と他社の動向を踏まえながら2030年代に全線での導入を目指すとしています。
「既存設備」は列車情報装置(急緩行列車選別装置)であり、現在は列車種別に従って踏切の警報開始地点を変え遮断時間を減らしたり誤通過防止用として使用されているが、この設備を西武式CBTCシステムに活用するとあります。既存設備の利用することにより追加設備投資の抑制が期待されています。
車上の送受信装置(メトロ車で代用)。