2027年にミリ波方式の列車無線を採用することとなっておりますが、2023年頃より地上設備の取り付けが始まりました。
また、ミリ波を使用することによる、特に大雨による減衰対策として、同じ信号を繰り返し複数回にわたって送信し受信側で足し合わせる「豪雨モード」が開発されています(時間ダイバーシチと考えられる)。これにより、通信容量は減るものの、通信不能という事態が起きないように対策が取られています。
なお、東海道新幹線は時間雨量60mmで運転を見合わせることになっており、2000年の東海豪雨では時間当たり最大97.0mmの雨を記録しています。
余談ですが、現行のデジタル列車無線において、LCXが列車の風圧により内部の金属導体に亀裂が入り通信不能が発生することもあるようで、その保守にもかなり苦労していることからもミリ波方式への移行は急務のようであります。