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デジタル列車無線特集
feature article about Digital train radio system
 

~東急のデジタル列車無線搭載について~

 東急電鉄ではデジタル列車無線の導入について2017年8月時点では何も発表はないが、NEC製デジタル列車無線車上局を搭載した車両がでている。直通先の東京メトロ・東武鉄道が全線でデジタル化が決定、相互直通を計画している相模鉄道がすでに三菱製デジタル列車無線システムを導入、また将来の自社導入見込みやメーカー側の都合もあると思われる。

 なお東急営業車両での準備工事は2014年夏頃に池上線・多摩川線の1000系、その後東横線5177Fが工場出場時から、本工事は大井町線の車両に2017年7月末より取り付けられています。

 また、新型車両2020系・6020系では工場出場時の段階でデジタル無線準備工事がされています。

※2021年1月加筆
 東急の「HOTほっとTOKYU 安全特集号 2019年度版」において、安全に関する設備投資として「列車無線設備更新」が記載されており、各線のデジタル化改造を見ると東急線全線でのデジタル化は確実と言えると思います。

東急のデジタル列車無線搭載について22020系・6020系デジタル対応について

各線各形式搭載のアナログ・デジタル列車無線メーカー一覧

路線 形式 アナログ デジタル 備考
東横線 5050系 NEC 三菱* 4000番台は相鉄直通対応JR形
8両編成は相鉄直通非対応
5177F・5178FのみNEC製デジ・アナ一体型
目黒線 3020系
3000系
5080系
NEC 三菱 相鉄直通対応JR形
大井町線 9000系
9020系
6000系
6020系
NEC NEC デジタル化に併せて、
デジ・アナ一体型に換装
田園都市線 2020系 NEC NEC デジタル・アナログ一体型
5000系 NEC 三菱  
池上線
多摩川線
7000系
1000系
NEC NEC デジタル化に併せて、
デジ・アナ一体型に換装
池上線・多摩川線(池多摩線)1000系。
池多摩線は2ch表示。
池多摩線1000系。
無線機本体。他社と同じSDR無線と思います。1000系。
各線のチャンネル表示はこの通り。上段は5050系、下段は9000系。

東急アナログSR無線の移り変わり

東横線8000系。
7700系。
8500系(大井町線)。
9000系(大井町線)。
3000系。
 余談ですが、東急の列車無線の歴史において、1973年末にNECとの共同開発し導入された「個別選択方式列車無線システム」が現在の所謂NEC型列車無線の基となっています。指令側が移動局を個別または一斉で呼び出せ、且つ復信式により一般電話と同じように通信できるようになった当時としては画期的なシステムでした。本システムについての詳細は、「日本電気技報」(通号 112、 1974.11)に掲載されています。
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参考

日本電気技報 = NEC Technical journal. (112)「個別選択方式列車無線システム」(1974.11)
HOTほっとTOKYU 安全特集号 2019年度版

参考

更新履歴
 2017年08月09日配信
 2018年05月17日追記
 2019年04月01日再編
 2021年08月14日改

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