～東京都交通局のデジタル列車無線化について～

　東京都交通局の「政府調達協定関係」において、デジタル列車無線の無線装置製造、車両改修の入札情報が公表されています。このことから、都営地下鉄4路線のデジタル化が進むことと思われます。
　関係ページによると、日立国際電気が新宿線・大江戸線・三田線のデジタル化でデジタル列車無線装置製造を9億6076万円余で落札(指名競争)、浅草線向けに三菱電機が約9億円で特命指名されている。詳細については実機搭載後ページ・内容を追加したいと思う。

現状

路線名	現状	メーカー
浅草線	IR/D-SR併用	三菱
三田線	SR/D-SR併用	日立国際
新宿線	SR/D-SR併用	日立国際
大江戸線	IR/D-SR併用	日立国際

→東京都交通局のデジタル列車無線化について2～大江戸線デジタル運用開始～

浅草線向けデジタル無線の特命理由

　浅草線用デジタル列車無線システムは、三菱電機が8億9,316万円で契約が結ばれている。これについて、東京都電子調達システムでは「本装置における相互直通各社間で制定した共通規格に、上記業者独自の電波干渉対策技術が採用されており、その仕様等が公開されていないことから、上記業者以外の者が履行することができない。」と開示してある。

　京浜急行が導入した三菱製デジタル列車無線がデジタル列車無線システム共通仕様書に準拠していないため、特許等の関係から三菱以外の製造が不可能のためと思われます。

参考

• 東京都交通局(https://www.kotsu.metro.tokyo.jp/)
• 政府調達協定関係(https://www.kotsu.metro.tokyo.jp/about/contract/gpa.html)
• 東京都電子調達システムホームページ(http://www.e-procurement.metro.tokyo.jp/)
• 東京都議会公営企業委員会平成二十八年東京都議会公営企業委員会速記録第七号(https://www.gikai.metro.tokyo.jp/record/public-enterprise/2016-07.html)

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