小田急グループの箱根登山鉄道は、平成27年10月10日(土)にNEC製デジタル列車無線の運用を開始した。これまでのアナログ短信方式からデジタル複信方式に変わったことで通話品質の向上や円滑な伝達、秘匿性の向上がなされています。
2016年版安全報告書内では、入生田駅構内から強羅駅までの約10kmで2015年度より2年かけて既設のLCXを利用したデジタルシステムに更新するとありました。車両にはNEC製デジタル列車無線機設置されていますが、今回ダイバーシチアンテナは見当たりませんでした。
なお、NEC製デジタル列車無線の初採用事例となります。
箱根登山鉄道の車上デジタル無線機は非常にシンプルで、ボタンも「送信」「受信」「音量大」「音量小」のみとなっています。防護発報は「送信ボタン」で行うものと思われます。
なお、音声のデジタル化のみで、データ通信はありません。
ちなみに、箱根登山鉄道のデジタル無線はなぜか秘話・暗号化されていないため、市販のデジタル(4値FSK)対応の受信機で傍受することが可能です。指令が147.98125MHz、列車側は143.98125MHzです。
更新履歴
2016年09月15日配信
2018年01月14日更新
2019年04月01日再編