かまてつのページ Kamatetsu
 
海外鉄道情報~台湾編~
Taiwanese train and travel information
 

台灣高速鐵路(台湾新幹線)について

 台湾高速鉄道(台湾高鉄)は2007年1月に開業した台湾版新幹線で、2013年現在台湾北部の首都・台北から南部の高雄までの345kmを最速約96分で結んでいる。日本の新幹線技術を海外に輸出した初の事例で車両はJR東海・西日本の700系をベースとした700T形が使用されているが、線路や運行形態など欧州の技術が使用される所謂日欧混合システムが採用されている。
 年間5000万人以上が利用し、旧正月連休中などには一日25万人が利用するほど台湾の重要な交通手段となった。

~乗車券のルール~

 台湾高鐵は
 ・商務車(ビジネスクラス、日本のグリーン車。6号車)
 ・對號座(普通車指定席)
 ・自由座(普通車自由席。基本は10号車から12号車)
 の3種類に分けられ、それぞれ車種の目的地までの切符を買うことになる。
但し、指定席券で途中駅で乗り換え(乗り継ぎ)の場合には、乗車する列車・区間ごとの切符が必要となるので要注意。(自由席券であれば通しの切符でOK)

※切符の有効時間は改札入場後3.5時間。それ以上改札内にいると罰金の対象となる。
※11人以上の場合には団体料金が適用できる。
※自由席乗車に限り、回数券がある。45日間有効で8回乗車可。値段は15%割引。記名式と無記名の両方がある。
※自由席用定期券も販売している。
※「早鳥優惠」という乗車28日前から8日前までに指定席乗車券を割引料金で乗れる設定がある。料金は最大35%引きに。但し購入方法などに決まりがあるので確認していただきたい。

 また、最近登場した外国人向け割引乗車券については確認中です。
 (各旅行会社HPを見る限り、前日までの予約で約20%割引になるようです。但し、Eチケット(バウチャー)を駅窓口にて乗車券に引き替えが必要です。自由席用はない模様です。)
高鉄周遊券(高鉄パス)・
割引乗車券についてはこちら

~700T車両について~

 台湾高鐵(台湾新幹線)の車両は2007年に開業時より日本の700系「のぞみ」をベースに時速300km/h走行と急勾配に対応した「700T」形が使用されており、車内は日本の新幹線とほぼ同一である。違いは、各車に大型荷物置き場が用意されているほか、近年座席が現地産に交換されていることが挙げられる。
 12両編成で、6号車が商務車(ビジネスクラス、グリーン車相当)、10号車から12号車は自由座(自由席。但し、列車により8・9号車も自由席の場合があるほか、平日朝には7両が自由席の列車もあるようです。)。

700T普通車車内

~指定席事前予約は必要か?~

 過去4回訪台し利用している経験では、これまでは乗車日当日に希望の列車の指定席券は比較的簡単に手に入りました。しかし、台湾高鐵が台湾の日常に浸透してきたこと、2019年頃に発生したコロナ禍以降の列車本数の削減などで、乗車日当日は指定席満席、自由席でも朝ラッシュ時だけで無く日中帯でも区間によっては立ち席が発生するくらいの利用があります。そのため、乗る列車が確定している場合は事前に買っておくほうが良いと思います。日本で台湾高鐵のHPから購入することが可能です。
 台湾高鐵の指定席券発売開始は乗車日の28日前の台湾時間深夜0時=日本時間の深夜1時です。(繁忙期は別途ホームページで周知があります)

~連絡バスを使いこなす~

 台湾高鐵の駅は台北地区を除くと市中心部(台湾鉄道駅)からかなり遠く離れており、相互を結ぶ連絡バス「高鐵快捷公車」が走っている。乗車する際に当日利用した台湾高鐵の切符を見せれば無料で乗れる。
 なお乗車の方法は、乗車時に切符を見せ、運転士よりICカードを受け取る。そして降車の際にICカードをカードリーダーにタッチして運転手に返します。

連絡バス内。日差しが強くカーテンが閉まっているため車内はやや暗いです。

~雑記~


日本製(東芝)の運行管理システムを導入しているため、空席照会案内も日本とデザインがほぼ一緒です。

各乗車口の上には大型の液晶案内があり、非常に分かりやすいです。



台中駅。
更新履歴
 2013年08月配信
 2019年04月01日改編
 2023年09月02日更新

台湾編トップに戻る
トップに戻る

inserted by FC2 system